私の当確が出たのは7月11日午前6時でした。まっ先に鳴った電話は、水俣病の2次訴訟をたたかっている熊本・天草の原告団から。「とにかくうれしくて電話してしまった」と涙をこらえる声を聞きながら、3年ぶりの議席回復を実感しました。
 日本中の願いが詰まった重い議席です。力いっぱい6年間の任期に臨み、ともにたたかい、二つの願いに必ず応えたいと思います。

戦争に勝者なし

 一つは改憲、大軍拡の大合唱に立ち向かって平和外交の日本をつくることです。
 ロシアのウクライナ侵略に、「やっぱり平和が大切」「戦争だけは絶対ダメ」と深まる国民のみなさんの思いを感じてきました。戦争に勝者はなく、政治の敗北にほかなりません。何としてもアジアと日本の平和と安定をつくりだしたい。

 憲法9条は戦争で亡くなった方々の遺言です。国民が求めていないのに「改憲ありき」で最も危険な「戦争する国」を上から押し付ける。改憲勢力の根本的矛盾があります。

 憲法は国民のものです。戦後77年の平和の夏。草の根からの運動を継承し、深め広げる先頭に立って、改憲派にとっての「黄金の3年間」を阻む大きな一歩を踏み出したいと思います。

 
現場の声を聞き

 もう一つは、切実な要求を実現する「国会のとりで」になって頑張りぬくことです。

 現場に駆け付けてみなさんの声を聞き、苦しみを国にぶつけ、一歩でも二歩でも解決へと前進させたい。「共産党に一票を託してよかった」と喜んでもらえる仕事をし、その姿をありのまま知ってもらえるよう、特別の努力をしたいですね。

 先日、民商さんから、コロナ禍と物価高で会員さんの関連業者が倒産し、数百万円の被害を受けたと聞きました。無為無策の岸田政権に実態を突き付け、消費税減税・インボイス中止、抜本賃上げこそ。深刻な気候危機に災害対策も急務です。

 力をあわせて声を上げれば政治は必ず変えられます。「次は必ず勝つ」。先頭に立って全力を尽くします。(しんぶん赤旗 2022年7月20日)