「原発ゼロでいこう」「さよなら島根原発」など思い思いのプラカードやうちわを手に、松江市の「くにびきメッセ」に1300人以上が集まった、9月2日の「もう動かさない!原発ゼロでいこう1000人集会」(実行委員会主催)。県庁所在地にある島根原発の再稼働を許さず、中国地方から原発ゼロを実現しようとの思いにあふれました。



学び、考えて



 鳥取民医連はバス2台で参加。鳥取生協病院の女性職員(33)は、「自分たちの力はちっちゃな力かもしれないけれど、こうして参加することで大きな力の一つになって原発ゼロを実現できればと思う。福島原発事故が起きるまで原発のことはなにも知らなかったけど、職場で学ぶなかで多くのことを知り、職場でも原発ゼロの署名などにとりくんでいます」と語ります。



 島根県出雲市から6歳、4歳、2歳の子どもと参加した看護師の女性(36)は、「原発がなくなったら電気が補えるのかなとか疑問もあるのですが、島根原発でもしも事故が起きたら出雲市の私たちはどうなるのかなと考えてしまう。今日の集会に参加したことで、もっともっと考えていきたい」と話していました。



原子力頼らず



 集会は、宗教者や医師、弁護士、会社社長など広範な人たちが呼びかけ人に名前を連ねました。



 呼びかけ人の一人、「生協しまね」の安井光夫理事長は、「『原子力エネルギーに頼らない』と全国の生協でとりくみが始まっています。生協しまねも、島根原発に多くの組合員が不安を感じていることから、福島生協連の代表を呼んで県内2カ所で学習会を開きました。全国の生協の仲間と原発ゼロを実現したい」と力を込めました。



 集会で講演した神奈川県小田原市の「鈴廣かまぼこ」副社長の鈴木悌介さん(「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」代表世話人)は、「もっと小規模な集会と思って講演を引き受けたのですが、こんなに集まって驚きました。みなさんの思いを形にしていくために、地域での再生可能エネルギーなどを大いにつくっていきたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2012年9月4日)