プルサーマル中止、伊方原発=2010.01.18

 四国電力が愛媛県伊方町にある伊方原発3号機で実施を計画しているプルサーマルの中止を求めて、同県の住民団体などが1月18日国会内で経済産業省原子力・安全保安院などに要請しました。

 要請したのは、伊方原発等の危険に反対する愛媛県民連絡会議などの市民団体と、日本共産党愛媛県委員会、社会民主党愛媛県連合などの政党が参加する「伊方原発プルサーマル計画の中止を求める愛媛県民共同の会」。

 プルサーマルは、プルトニウムを含むMOX燃料を一般の商業用原発で使うもの。四国電力は、現在定期点検中の伊方3号機で国内2例目となるプルサーマルを実施する計画で、来月上旬にはMOX燃料を装てんするとしています。

 要請に参加した人たちは、伊方原発周辺の海底にある活断層は専門家がマグニチュード8級の地震を引き起こす可能性があると指摘しているのに、四国電力が昨年行った再評価でもそれを過小に見積もり、原子力・安全保安院もそれを追認していると批判しました。

 そのうえで、プルサーマル自体、原発の危険性が増すと指摘されているとして、計画を中止することや、活断層の詳しい調査を行って伊方原発の耐震安全性評価をやり直すことなどを求めました。

 要請には日本共産党の佐々木泉県議が参加、仁比そうへい参院議員が同行しました。(2010年1月19日(火)「しんぶん赤旗」)