九州豪雨災害で日本共産党の田村貴昭、真島省三両衆院議員と仁比聡平参院議員は7月6日、福岡、大分両県の被災現場に入り、現地の党組織、地方議員と協力して、被害の実態調査を行い、被災者の要望を聞きました。

 両県の党県委員会は同日、災害対策本部をそれぞれ設置し、救援活動にあたっています。

 党国会議員らに被災者から「家が全壊した。個人の力ではどうしようもない」、「行政の力でがれきを撤去して」、「災害救助法を適用してほしい」などと切実な要望が次々と寄せられました。要望を聞いた党国会議員らは、「引き続き調査を行い、被災者の生活と生業(なりわい)の再建のために全力尽くす」と決意を表明しました。

豪雨被害調査 仁比議員ら 大分・日田

 仁比聡平参院議員は、大分県日田市に入り、被害の大きい現場を調査しました。日隈知重、大谷敏彰両市議、堤栄三県議らが同行しました。

 日田市内では本流の玖珠川(筑後川)や支流の花月川が、泥色の濁流となって激しく波打っていました。

 仁比氏らは、堤防や護岸が大きくえぐられた清水町や財津町、JR久大線の鉄橋が流された光岡(てるおか)地区などを訪ねました。花見川は5年前の九州北部豪雨でも堤防が決壊し、多数の浸水被害が起きています。

 清水町住吉の堤防横に住む男性は自宅に通じる道が川側に崩壊。「このままだと建て替えたばかりの自宅が水につかる」と早期の護岸整備を訴え、上手(のぼて)地区の自治委員男性は「水門から川の水が逆流し、農業用水路が泥で埋まった。何とかしてほしい」と訴えるなど、危険や不安を訴える声が相次ぎました。

 仁比氏は住民らを激励し「これだけの被害が出ている中、災害救助法が適用された。まずは救助体制を直ちに整え、避難に万全を期すことが大事だ」と話しました。(しんぶん赤旗 2017年7月7日)