すべての水俣病被害者救済をめざす「第39回ミナマタ現地調査」(同実行委員会主催)の決起集会が8月27日、熊本県水俣市で開かれました。オンラインで同市と全国60カ所をつなぎ150人が参加。「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟」の勝利判決をめざし団結を深めました。

 ノーモア・ミナマタ第2次近畿訴訟は12月21日の結審が確定し、130人の原告に判決が出されます。同熊本訴訟では、第1・2陣149人の原告本人尋問が来年3月に終了し、結審・判決へと向かいます。近畿、熊本両訴訟の連弾の勝利に連帯と共同の輪を全国に広げようと行動提起しました。

 実行委員長で「水俣病不知火(しらぬい)患者会」の岩﨑明男会長が、「被害者救済の今後の運動に参加者全員で心を合わせよう」と主催者あいさつ。被害者弁護団の寺内大介事務局長は、たたかいの到達と課題を報告しました。

 原告の訴えでは近畿訴訟の本良夫さん(65)=鹿児島県長島町(旧東町)出身・兵庫県在住=が、水俣病の症状でつまずきやすいことや趣味のつりも手の震えなどの症状に奪われてしまったことなどのつらい被害を語りました。

 日本共産党の仁比聡平参院議員、(オンラインで)立憲民主党の野間健衆院議員が連帯あいさつ。仁比氏は、「勝利的解決を勝ち取るため超党派の国会議員団の支援を広げ頑張り抜きたい」と述べました。(動画はコチラ)

 集会には日本共産党の山本伸裕県議も駆け付け、紹介されました。(しんぶん赤旗 2022年8月28日)