日本共産党の市田忠義書記局長は9月30日、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが日米合意を踏みにじって住宅地の上空で試験飛行をしている問題で山口県周防大島町を調査し、同機が一時駐機する米海兵隊岩国基地(同県岩国市)を視察しました。石村智子衆院中国ブロック比例予定候補、仁比聡平参院比例予定候補が参加しました。



 周防大島町では、広田清晴・周防大島町議の案内で住民からききとりをしました。日米合同委員会が「移動の際には可能な限り水上を飛行する」とし、人口密集地域の上空を避けて飛行するという合意に違反し、「自由きままに飛んでいる」「屋根の上を飛んでいった」など住宅地を飛行しているとの証言が寄せられました。岩国基地から南下してきたオスプレイが周防大島上空などで旋回し、同島西部地域を通って基地に戻っていることが浮き彫りになりました。



 市田氏に対し、周防大島の日前の男性住民は「島をう回すると報じられており、せいぜい島を横断するくらいかと思っていたが、通過コースでなく訓練空域になっている」と告発。久賀の男性(52)は「(飛行について)なんの説明もない。防衛省は島上空を飛行していることも認めようとしない」と憤ります。



 調査団は、山田泰之・岩国市議の同行のもと米軍住宅が建設される岩国市の愛宕山や、基地拡張のようすなどを視察しました。(しんぶん赤旗 2012年10月1日)