全国公害被害者総行動実行委員会などは1月13日、「2012年公害団体 合同旗開き」を東京都千代田区で行いました。合同旗開きには、アスベスト、大気汚染、水俣病、薬害などの各地の公害団体・弁護団から約140人が参加しました。
高木勲寛実行委員が、福島第1原発事故は、「新たに生まれた公害問題だと思えた。この問題についても取り組みたい」とあいさつ。

日本共産党の仁比聡平前参院議員・弁護士は、昨年12月に民主党政権が発表した「冷温停止」「収束宣言」などは「政治のうそを見抜いている国民には通用するはずがない」と批判し、「要求が実現する社会をつくるために、党は全力を尽くしたい」と述べました。

壇上では各団体があいさつ。昨年8月に大阪高裁で敗訴になった泉南アスベスト原告団代表の南和子さんが「不当判決は許せません。3月に第2陣の判決が出るので、勝利に向けがんばりたい」と決意を述べると、会場から拍手が沸き起こりました。

主婦連合会参与の清水鳩子さんは、薬害イレッサやアスベストなど、「思いがけない不当判決があったが、目標を立てて運動していくことが大切」と話しました。(しんぶん赤旗 2012年1月14日)