日本共産党の仁比聡平前参院議員は7月16日、記録的大雨で住宅や農地が浸水した福岡県久留米市を調査しました。金子睦美、小林解子両市議、平山賢治大刀洗町議、北野支部の党員らが同行しました。

 仁比氏は、大久保勉市長と懇談。「今の制度の限界をどう超えていくのか。要望を聞かせてほしい」とのべると、大久保市長は「手薄な商工業者への支援策をつくってもらったらありがたい」と党への期待を述べ、仁比氏は床上浸水など準半壊住居への30万円給付やグループ補助金の活用を語りました。

 仁比氏は、筑後川の堤防の下から水が噴出した金島地区に向かいました。噴出箇所間際に住む男性(58)は、「ここは川が曲がっていて圧がかかる。毎年こんな心配をしなくてはならないのでは」と不安を語りました。十郎丸地区では農業倉庫や水田の被害を調査。75際の男性は土地のかさ上げ箇所を示し、「これを超えたのは初めて」と述べ、堤防の見直しを要望しました。

 中地区では現地の住民3人が、使われなくなった農業用樋門(ひもん)から水が流入している場所を案内しました。69歳の男性は「土のうを積んで家に水が入らないよう準備している。対策をとってほしい」と語りました。

 調査後、仁比氏は「膨大な住家や農地が浸水し、農家負担のない農地復旧などこれまでの枠を超えた支援が必要。住民から要求が次々とだされたが、党支部と議員団が一緒に要求実現へ活動することが大事」と語りました。(しんぶん赤旗2020年7月18日)