長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設をめぐり、ダム予定地の土地の明け渡し期限が迫る中、「強制収用あんまいばい!(あんまりだ)」と9月16日、川棚町でダム建設反対の集会が開かれました。「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」など3団体の主催で約250人が参加しました。

 石木ダム対策弁護団の馬奈木昭雄団長は、北村誠吾地方創生担当大臣が石木ダムについて「誰かが犠牲」になるのはやむを得ないと発言したことに言及。「お前が犠牲になれと言ったも同然。時の権力者が一方的に命令をする権利はない」と厳しく批判しました。

 集会では子育て中の母親からの発言が相次ぎました。小学4年の娘と参加した佐世保市の女性は、高校生の娘から石木ダムのことを知らされたと話し、「事実を知り、憤りでいっぱいになった」と語りました。5人の子を持つ東彼杵町の女性も「この素晴らしい自然を子どもたちにつないでいきたい」と述べました。

 地元地権者の男性は「手続きだけで簡単に人の土地が奪われてしまうものなのか」と憤りを囗にしました。

 立憲民主党の大河原雅子衆院議員があいさつし、日本共産党の田村貴昭衆院議員、真島省三前衆院議員、仁比聡平前参院議員からの連帯のメッセージが読み上げられました。

 集会宣言を採択後、参加者は町内をパレードしました。(しんぶん赤旗 2019年9月18日)