「命はもう待てません」―薬害肝炎全国原告団は10月20日、「肝炎患者支援法」の早期実現を求めて国会内で緊急集会を開きました。日本共産党の仁比聡平参院議員や民主党、新党日本の議員らが参加しました。

 全国原告団の山口美智子代表は、肝炎患者支援法は「2年前からずっと待ってきたもの。いままでずっと『今国会で』といってきた。この問題は党派を超えてやってほしい」と話しました。

 集会では、B型肝炎訴訟の原告や、日本肝臓病患者団体協議会の代表も発言。患者らは、先の通常国会で肝炎患者の求める法案が成立しないまま、衆院解散で廃案になってしまった無念さに触れ、「なんとしてもこの臨時国会で成立させてほしい」と訴えました。

 全国各地から駆けつけた参加者が「(病状が重く)この場に来ることができない人もいます」「法案成立がまた延びれば、それだけ命が失われる。一日も早い救済を」と声を震わせました。

 仁比議員は、「この法案は本来、先の通常国会で成立させなければならないものだったことを、新しい国会は受け止める必要がある」と発言。原告団が病身をおして集会を開いた思いを正面から受け止め、「速やかな各党間協議と実現のために全力をあげる」と決意を表明しました。(2009年10月21日(水)「しんぶん赤旗」)