日本共産党の仁比衆聡平前参院議員は12月12日、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の潮受け堤防の漁業への影響を調査し、漁民と懇談をしました。

有明海沿岸ではノリ養殖の網に白い粒子状の物質が絡みつき、ノリが壊滅する被害が広がっています。有明漁協(島原市)の漁民らは、ノけの胞子を種付けする時期に潮受け堤防から大量の排水があり、その後、ノリの芽が定着せず流されたり色が落ちたりして商品にならない状況を告発。「ノリの収穫。出荷ができず資材や機器の修理費が支払えない」「10年前の大凶作の時以上の被害になるかもしれない」と訴えましたり 仁比氏は「大量の排水とノリの異常の現状は漁民の生活を侵害する。困難を一人で抱え込まず、力を合わせ原因究明と対策、漁業を続ける支援を実現させよう」と述べました。

瑞穂漁協(雲仙市)では、室田和昭副組合長が、国がまとめた排水門の運用記録(10月初めから12月までに34回開門)を示し、「ノリの種付け時期には排水しないよう求めていたのに、何の通告もなく排水され、大きな被害が出ている」と話しました。

仁比氏は堤防排水門からの排水の様子を調査、佐賀県有明海漁協大浦支所の漁民らと懇談しました。(しんぶん赤旗 2011年12月13日)