日本共産党の吉井英勝衆院議員(党環境・エネルギー・原発問題委員長)と仁比聡平前参院議員は8月1日、太陽光や水力、風力の活用で電力100%自給をめざすなど、森林資源をエネルギーに変える取り組みをしている高知県梼靡(ゆすはら)町を視察しました。

森山定幸元梼原町議が案内し、塚地さち高知県議や、愛媛県の坂尾真宇和島市議、遠藤素子八幡浜市議ら30人が同行。木質ペレットを冷暖房に使っている特別養護老人ホームふじの家では、施設を運営する社会福祉法人の中越平事務局長が「初期投資は高いが、今は木質ペレットの有利さが生きている。環境に配意した町づくりにも貢献している」と説明しました。

梼原川の段差を利用して毎時53キロワットを生む小水力発電所などを見学しました。

吉井、仁比両氏らは、町産のスギ集積材を使った町役場で矢野富夫町長と会い、「注目されている梼原の取り組みを勉強したい」とのべ懇談しました。

吉井氏は「自然再生エネルギーを安定して生むことにこそ未来があることを福島原発事故が証明した。梼原の経験をその地域に会ったやり方で広げ、それを支援する国の仕組みが大事になっている」と語っていました。(しんぶん赤旗 2011年8月2日)