全ての水俣病被害者の救済をめざす最大の未認定患者団体「水俣病不知火(しらぬい)患者会」(7400人)は2月12日、熊本県水俣市で総決起集会を開きました。国の線引きで救済から切り捨てられている被害者や裁判原告、支援者ら1000人が県内外から駆けつけ、ノーモア・ミナマタ第2次訴訟の2019年春の勝利判決をめざして一枚岩の団結でたたかい抜く決意を固め合いました。

 

大石利生会長は「加害者の国、県、チッソは被害者切り捨てを粛々と進めている。産業発展のために企業が人の命や健康を踏みにじる世の中を根本から改めていくためにも、この裁判は決して負けるわけにはいかない」と力を込めました。

 

集会には、野党共闘を進める日本共産党、民進党、社民党の各代表が出席。日本共産党の仁比聡平参院議員、民進党県連の矢上雅義副代表、社民党県連の今泉克己幹事長があいさつし、「ともに力を合わせて勝利しよう」と訴えました。

 

ノーモア2次訴訟原告団の森正直団長は、裁判所の公正な判決を求める声や、地方議会と国会を動かす世論を全国的に広げ、「どんな分断や攻撃があろうとも、団結と国民の力を合わせてたたかい抜き、必ず勝利しよう」と呼びかけました。

 

園田昭人弁護団長は「約2年後の勝利判決をめざす上で、今年は非常に重要な局面を迎えている」とのべ、患者会・原告団一丸となった活動計画の実行とともに、超党派国会議員連絡会と連携し、政府に解決を迫っていく必要性を強調しました。(しんぶん赤旗 2017年2月14日)