「レッド・パージ被害者の人権回復と人間の尊厳を守る政治を求める」院内集会が6月3日、参院議員会館で開かれ、被害者救済法制定を求める請願署名約8000人分を、日本共産党の仁比聡平参院議員らに手渡しました。主催は、レッド・パージ反対全国連絡センターです。
レッド・パージは、1949年から51年にかけてアメリカ占領軍の示唆を受け、日本政府と財界の積極的な加担によって、推定4万人の共産党員や労働組合活動家らを「企業の破壊分子」などの烙印(らくいん)を押して、解雇し暴力的に職場から追放した戦後最大の人権侵害・弾圧事件です。
全国連絡センターの鈴木章治事務局長は「事件から75年。当事者がいなくなりましたが、過去の問題ではありません。いまも形を変え、類似の被害が続いています。どんな状況でも人権が保障されることは現代的課題です」と訴えました。ドキュメンタリー映画・DVD「レッド・パージ~今に続く負の遺産」の普及や上映会を呼びかけました。
仁比議員のほか、参院会派「沖縄の風」の高良鉄美議員らがあいさつ。仁比氏は「憲法を踏みにじる戦後史最大の“傷”といえる不当、無法な弾圧事件から75年。闘いの先輩たちが他界するなか、特定の思想を排除・弾圧する社会構造をかえる闘いを若い現役世代と連帯して進めることが大事です」とあいさつしました。(しんぶん赤旗 2025年6月4日)
- 投稿タグ
- 憲法・人権