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インターネット番組「とことん共産党」が8月31日夜に放送され、弁護士の白神(しらが)優理子さんと日本共産党の仁比聡平参院議員(弁護士)がゲストとして出席し、司会(MC)の小池晃書記局長と朝岡晶子さんとともに、「自民党改憲草案をとことん斬る!」をテーマにトークしました。

 

白神さんは「自民党改憲草案は、日本の若者を海外の戦争に送り、武力行使を可能にするもの。日本が侵略する側になりうるものです」と批判。仁比氏は軍法会議の創設などに触れ、「単に自衛隊を『国防軍』として憲法に書き込むだけではありません。軍隊を持つということは、日本の国の形そのものが根本から変わることです」と指摘しました。

 

仁比氏は、安倍晋三首相が創設を狙う「緊急事態条項」を盛り込んだ「自民党改憲草案」をパネルで紹介。同案が、「何人も(中略)国その他公の機関の指示に従わなければならない」としているとして、「首相が緊急事態を宣言したら、戦争への強権的な国民の動員に道を開くことになります」と強調しました。

 

小池氏は「緊急事態条項」について、「憲法9条改定に向けた突破口というだけでなく、それ自体が恐ろしいもの。単に“お試し改憲”というものでは済まされないものです」と、その重大な危険性を強調しました。

 

「『改憲草案』は、憲法を憲法でなくしてしまう」と仁比、白神両氏。白神さんは、同草案が「公共の福祉」を「公益及び公の秩序」と置き換えていることを取り上げ、「現憲法が、国家の上に国民を置いているのを、国民の上に国家を置くものに変えるもの」と批判。仁比氏は、「立憲主義、基本的人権を根っこからひっくり返すものです」と断じました。

 

「ブラック企業とのたたかいなど、たたかいの現場で憲法が実際に役割を発揮している。その憲法をひっくり返すことは許せない」と仁比氏。白神さんは、半世紀前は67%だった軍事同盟下の人口が今は16%に減少した事実を示し、「世界の流れは憲法9条の方向で動いています。日本国憲法こそ世界の希望です」と語りました。

 

小池氏は「この間の国民のたたかいと野党共闘の発展など、改憲阻止に向けた力強いうねりが起こっています。ここに確信をもって、安倍改憲を許さないたたかいをさらに大きくしていきましょう」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2016年9月2日)